ハイブリッド車とガソリン車、燃料代だけで見た損益分岐
ハイブリッド車は車両価格が高い分、燃料代で差額を取り戻せるかが気になるところです。年間走行距離ごとに、燃料代の差でハイブリッドの割高分を回収できる目安を解説します。
ハイブリッドは「高いけど得」なのか
ハイブリッド車は同クラスのガソリン車より、 車両価格が数十万円ほど高いのが一般的です。
「燃料代で元が取れるなら選ぶ価値がある」 と考える方は多いですが、 実際にどれくらい走れば回収できるのかは、 意外と計算されないまま判断されがちです。
考え方はシンプルです
損益分岐の考え方自体は単純です。
> 車両価格の差額 ÷ 1kmあたりの燃料代の差額 = 差額を回収できる走行距離
ここに「年間走行距離」を当てはめれば、 何年で元が取れるかが見えてきます。
燃料代の差を計算してみる
仮の数字で考えてみます(実際の車種・燃費で計算し直してください)。
| ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
|---|---|---|
| 実燃費の目安 | 15km/L | 25km/L |
| 1kmあたりの燃料代(170円/Lとして) | 約11.3円 | 約6.8円 |
| 差額 | 約4.5円/km |
年間1万km走る場合、
- 年間の燃料代差:約45,000円
- 車両価格差が30万円だとすると、回収まで約6.7年
年間走行距離が多いほど、 この年数は短くなります。
走行距離別の目安
| 年間走行距離 | 回収までの目安(車両価格差30万円の場合) |
|---|---|
| 5,000km | 約13年 |
| 10,000km | 約6〜7年 |
| 15,000km | 約4〜5年 |
| 20,000km | 約3〜4年 |
通勤や送迎で毎日車を使う家庭ほど、 ハイブリッドの割高分を回収しやすいことが分かります。
逆に、週末しか乗らない・年間数千kmしか走らないという場合、 回収に長い年数がかかり、 車を手放すまでに元が取れないケースも考えられます。
燃料代以外の差も考慮に入れる
損益分岐は燃料代だけで単純化していますが、 実際にはほかの要素も関係します。
| 要素 | 影響 |
|---|---|
| 自動車税・重量税のグリーン化特例 | ハイブリッドは減税・免税の対象になることが多い |
| バッテリーの劣化・交換 | 長期保有では将来的な交換費用が発生する可能性 |
| 下取り価格 | ハイブリッドは中古車市場で人気が高く、下取りが有利なことがある |
これらを合わせると、 燃料代だけの計算より、ハイブリッドが有利になる方向に 働くことが多いとされています。
車検費用の減免については N-BOX JF1の車検費用 のような車種別記事でも「HVは重量税50%減免」といった記載があるので、 あわせて確認すると総額のイメージがつかみやすくなります。
軽自動車との比較も参考に
そもそも軽自動車とコンパクトカー、 どちらを選ぶかという比較もあわせて検討すると判断しやすくなります。
軽自動車とコンパクトカー、実燃費で比べるとどちらが得? もご覧ください。
まとめ
- 損益分岐は「車両価格差 ÷ 燃料代の差額 = 回収に必要な走行距離」で計算できる
- 年間1万km以上走るなら、数年でハイブリッドの割高分を回収しやすい
- 走行距離が少ない場合は、回収に時間がかかることも
- 税制優遇や下取り価格も含めると、ハイブリッドが有利になる方向に働きやすい
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