自動車保険の等級とは?1〜20等級の保険料早見表と上がる・下がる仕組み
自動車保険の等級(1〜20等級)の仕組みを早見表で解説。新規6等級スタート、無事故で1年に1等級アップ、事故で3等級ダウン。割引率・保険料の目安・乗り換え時の引き継ぎまで完全網羅。
自動車保険の等級とは(ノンフリート等級制度)
自動車保険の「等級」とは、契約者の事故歴に応じて保険料の割引・割増を決める制度です。正式にはノンフリート等級といい、1等級から20等級まで20段階あります。
数字が大きいほど保険料が安くなる仕組みで、20等級の人と6等級(新規)の人では、同じ車・同じ補償内容でも保険料が2〜3倍変わることもあります。
基本ルールは3つだけ。
- 新規加入時:6等級からスタート
- 無事故の年:翌年に1等級アップ
- 事故あり(保険使用)の年:翌年に3等級ダウン
10年間無事故を続けると、6等級→16等級まで上がります。
1〜20等級の保険料割引率 完全早見表
各等級の割引率の目安をまとめました。「無事故等級」と「事故あり等級」で割引率が変わるため、両方を併記しています。
| 等級 | 無事故割引率 | 事故あり割引率 |
|---|---|---|
| 1等級 | 64%割増 | — |
| 2等級 | 28%割増 | — |
| 3等級 | 12%割増 | — |
| 4等級 | 2%割引 | — |
| 5等級 | 13%割引 | — |
| 6等級(新規スタート) | 19%割引 | — |
| 7等級 | 30%割引 | 20%割引 |
| 8等級 | 40%割引 | 21%割引 |
| 9等級 | 43%割引 | 22%割引 |
| 10等級 | 45%割引 | 23%割引 |
| 11等級 | 47%割引 | 25%割引 |
| 12等級 | 48%割引 | 27%割引 |
| 13等級 | 49%割引 | 29%割引 |
| 14等級 | 50%割引 | 31%割引 |
| 15等級 | 51%割引 | 33%割引 |
| 16等級 | 52%割引 | 36%割引 |
| 17等級 | 53%割引 | 38%割引 |
| 18等級 | 54%割引 | 40%割引 |
| 19等級 | 55%割引 | 42%割引 |
| 20等級 | 63%割引 | 44%割引 |
※ 各損保会社・年齢条件・運転者条件により実際の割引率は異なります。あくまで目安です。
「0等級」というものは存在しません。新規加入は6等級から始まり、特殊な条件(セカンドカー割引)でのみ7等級スタートになります。
等級が上がる条件と早く上げる方法
等級は基本的に「1年に1等級ずつ」しか上がりません。これは保険業界の共通ルールで、どの保険会社に乗り換えても変わりません。
ただし、以下のテクニックで「実質的に高い等級」を確保することは可能です。
セカンドカー割引で7等級スタート
家族内で2台目以降の車を契約する場合、「セカンドカー割引」を使うと新規6等級ではなく7等級スタートになります。
条件:
- 同じ家族(記名被保険者または配偶者・同居親族)が1台目で11等級以上を持っている
- 2台目の記名被保険者が個人
1等級ぶん有利にスタートできるので、子供の免許取得時などに有効です。
等級プロテクト特約(一部社)
事故時の等級ダウンを1回まで猶予する特約。保険料は若干上がりますが、等級ダウンの影響を考えると長期的には得になる場合があります。
事故で等級が下がると保険料はいくら上がる?
事故で保険を使うと、翌年から3等級ダウンします。さらに3年間は「事故あり等級」として通常より低い割引率が適用されます。
1等級下がるといくら上がる?
具体的な金額の目安:
| 現在の等級 | ダウン後 | 年間保険料の増加目安 |
|---|---|---|
| 20等級 → 17等級 | 17等級(事故あり) | 年¥15,000〜¥30,000増 |
| 15等級 → 12等級 | 12等級(事故あり) | 年¥20,000〜¥40,000増 |
| 10等級 → 7等級 | 7等級(事故あり) | 年¥30,000〜¥50,000増 |
※ 車種・年齢・補償内容で変動します。
3年間の合計で計算すると、1回の事故で¥50,000〜¥150,000の追加負担になることがあります。
保険を使うかどうかの判断基準
修理費が「等級ダウンによる増加分×3年分」より少ない場合、自腹の方が結果的に安くなることが多いです。
| 修理費 | 等級ダウンの損失(3年分目安) | 判断 |
|---|---|---|
| ¥50,000 | ¥90,000以上 | 保険を使わない方が得 |
| ¥100,000 | ¥90,000前後 | ほぼ同等、慎重に判断 |
| ¥150,000 | ¥90,000以上 | 保険を使う方が得 |
修理費が10万円前後の場合は、保険会社に「等級ダウンした場合の3年間の増加額」を試算してもらうのがおすすめです。
等級ダウン事故・ノーカウント事故の違い
事故にも種類があり、等級が下がるかどうかが変わります。
| 事故の種類 | 等級ダウン | 例 |
|---|---|---|
| 3等級ダウン事故 | -3等級 | 対人・対物・車両保険を使う事故 |
| 1等級ダウン事故 | -1等級 | 盗難・火災・台風など車両保険のみ使用 |
| ノーカウント事故 | 変動なし | 弁護士費用特約のみ使用、人身傷害単独利用など |
「弁護士特約だけ使う」場合は等級が下がらないので、安心して使えます。
「等級が高いと乗り換えで損する」は誤解
等級は保険会社に属するのではなく、ドライバー本人に紐づいています。乗り換えた場合でも現在の等級をそのまま新しい保険会社に引き継げます。
引き継ぎ条件:
- 前契約終了日から13ヶ月以内に新契約を開始する
- 同一の記名被保険者であること
長年かけて上げた等級は、乗り換えても消えません。むしろ等級が高い人ほど乗り換えの節約効果が大きいことが多いです。
例:18等級・40代主婦の場合、保険会社を変えるだけで年¥20,000〜¥35,000の節約事例があります。
ノンフリート等級とフリート等級の違い
個人の自動車保険で使われるのは「ノンフリート等級」です。10台以上の車を所有する法人向けには「フリート契約」があり、計算ルールが全く違います。
通常の主婦・個人ドライバーはノンフリート等級だけ理解すれば十分です。
まとめ:自分の等級を確認して比較
等級は以下で確認できます。
- 保険証券(紙またはPDF)
- 保険会社のマイページ
- 更新案内のハガキ
正確な等級を一括見積もりに入れると、実態に近い保険料が算出されます。等級が高い方ほど、乗り換えで節約できる可能性が高いので、まずは比較してみましょう。
