点検整備記録簿は当日なくてもいい?「後整備」の意味と注意点
ユーザー車検では点検整備記録簿がなくても受検できます。それが「後整備」です。ただし点検義務が消えるわけではありません。前整備との違いと、後整備を選ぶときの注意点を解説します。
記録簿がなくても、検査は受けられます
ユーザー車検の窓口で「点検整備記録簿はお持ちですか?」と聞かれます。 ここで持っていなくても、検査を受けること自体はできます。
窓口で聞かれるのは、実際にはこの2択です。
| 前整備(ぜんせいび) | 後整備(あとせいび) | |
|---|---|---|
| 意味 | 検査の前に法定点検を済ませた | 検査の後に法定点検をする |
| 記録簿 | 当日提出する | 当日は不要 |
| 検査の合否 | 変わらない | 変わらない |
「後整備」と申告すれば、記録簿を持っていなくても受検できます。
⚠️ 「後整備=点検しなくていい」ではありません
ここが一番の注意点です。
後整備は「あとで必ず点検します」という申告です。 点検の義務がなくなるわけではありません。
- 法定点検の義務 → 道路運送車両法 第48条
- 記録簿の作成・保存義務 → 同法 第49条
つまり後整備を選んだのに点検をしないままだと、義務を果たしていない状態が続きます。
「記録簿はいらない」とだけ書かれた情報を見かけますが、 正確には「当日の提出は不要だが、点検はやる前提」です。
記録簿は自分で書いてもいい
意外と知られていませんが、点検整備記録簿を作成する義務を負うのは 整備工場ではなく自動車の使用者です。
そのため、自分で点検して自分で記入することに法的な問題はありません。 用紙は運輸支局の窓口や、国土交通省のサイトから入手できます。
ただし、24ヶ月点検には分解を伴う項目が含まれます。 自分で判断がつかない部分は、無理をせず工場に依頼するのが安全です。
点検項目の中身は12ヶ月点検と24ヶ月点検の違いで一覧にしています。
どちらを選ぶべきか
| こんな方 | おすすめ |
|---|---|
| 事前に整備工場で点検を済ませた | 前整備(記録簿を持参) |
| 自分で点検する予定・整備に自信がある | 後整備(あとで必ず実施) |
| 点検する予定がない | 後整備を選ぶべきではありません |
3つ目が大事です。やる予定がないなら、後整備という申告自体が実態と合いません。
保存期間
作成した記録簿は1年間の保存義務があります。
車の売却時にも、整備履歴として査定にプラスに働くことがあります。 捨てずに車検証と一緒に保管しておきましょう。
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